●外装編4
 
 細かい修正を続けます。JA51は純正の塗装が非常に膜薄で、少しの傷でも錆がきています。とにかく細かい錆を潰すことに専念しますが・・・・両サイドとも全体に手が入ってしまいました。


 
 こちらはJB31Wのフェンダーですが、解体時にブレーキフルードが飛び散ったようです。たしかにこの位置、マスターシリンダを外した時の通り道です。目立ちませんがペーパーを入れるとご覧の通り・・・・・。これは絶対に上塗りに対して悪さをしますので、確実に除去しておく必要があります。かなり浸透しているので、塗膜の変質が見られないところまで研磨します。JB31はメタリックのみの設定ですので、塗膜が厚いですね。クリアの耐久性には疑問ですが。


 
 両フェンダーとも、再度脱脂してから足付け。因みに、私は一番最初にスコッチブライトと中性洗剤で脱脂と足付けを同時進行していますが、ワックスオフのみで脱脂する場合はペーパーを入れる前に一度やっておくべきです。ペーパー目の中に油脂分が残るので、脱脂→ペーパー→脱脂が正解。


 
 全体が綺麗に艶消しになって油脂を抜いたらサフを入れます。毎度のごとくイサム塗料のウルトラサフを20%希釈で吹きました。エンジンルーム塗装の時にガンの調子が悪いと思っていましたが、どうもコンプレッサに問題があったようです。段取り8分の塗り2分・・・・・塗るのはあっという間です。見た目完全にサムライになりました!


 
 補修箇所も、しっかり直ったと思います。と言っても、切り継ぎをしたのは2箇所ですし、板金は10箇所程度ですが・・・・・・


 
 いい感じのラインが出たと思います。このオーバーフェンダーのエッジを殺さないように気を遣いました。


 
 まだボンネットに窓枠、ピラー、左右ドアにリアゲートと、仕上げる部品は山盛りです。しかし同時進行すると乾燥させる場所がありませんので、先にボディタブを仕上げてしまって部品を組み付け、スペースを作ってから作業に入りたいと思います。


 
 先ずは耐水ペーパーで下地を作ります。1200番まで研ぎ上げて、極細目のスコッチブライトで擦ります。中性洗剤の水溶液で脱脂と清掃を同時進行。

 
 っと、その前にシーラーを打ち直しておきました。全体のガン肌が消えたら再度紙貼り(マスキング)を実施します。もう一度脱脂してからエアガンでゴミを吹き飛ばしつつ、タックロス(粘着剤つきの布)で細かいホコリを取り除きます。


●ボディペイント
 
 で、塗ってしまうとあっという間なんですね・・・・・。綺麗に塗り上げてゆくには塗料の希釈率にはじまりガンのパターン幅、エア量と塗料の吐出量は勿論、ガンの運びが重要です。

 
 実はナニも考えずに塗っていて、一度失敗しています。きちんと効率良く塗上げられるルートを考え、ファンニングを抑えるような自分の動きをイメージトレーニングしてから作業に移るべきでした。

 
 例えば、オーバーフェンダーのツヤを優先するとフェンダーの垂直面が柚子肌になったり、吹き終わりや塗り重なり部分がザラザラになってしまうなど・・・均一な肌を得るには連続性が大事なんですね。

 
 ガンを扱うのが2回目にしては・・・・・上出来の肌だと思います。勿論、ブースなどありませんのでブツがありますし、一箇所垂らしてしまいましたが・・・・・・

 
 とにかく、「シロートが頑張って塗ったんだな〜」という感じだけは避けたかったのです。勿論、プロから見たら全然駄目だと思いますが、自分なりには満足出来る仕上がりになりました。



●組みつけ
 
 さて、作業場で場所を塞いでいるパーツ群を組み付けます。まずはジムニーUSDMの定番!ロッカーパネルカバー。ブラケットから移植しているだけあって確実に固定できます。続いてFバンパーおよびサイドカバー。驚きの新品パーツです。安く(3000円)手にいれて3年も寝かせていた部品です。マーカーランプはボディ、レンズともに丁寧に再生しました。


 
 ライトリムも再生。バネまでサビ取りしました。そしてこれまたUSDM定番メニューのサイドマーカーを装着します。白いボディにこのレンズを合わせた姿を一体何年妄想したでしょうか・・・・


 
 そしてサムライ前期グリルもインストール!私にとってもっともサムライらしいグリルです。エンブレムも完璧!せっかくの丸ダッシュですから、オーバーフェンダーはかないませんでしたがグリルはこれですね。


 
 ・・・・・・・満足です。


 
 フェンダーモールディングを取り付けます。これは汎用の適当なものではなく、ちゃんとボディの段差に沿った専用品です



 ウエザーストリップ・リアバンパー・コーナーカバー・コンビネーションランプを装着。全部新品ですが、これも長年コツコツ集めたもので総額5000円くらいかかっています(汗

 
 何とか、直ったと思います。ここが一番大変な修理箇所でした。

 
 当たった箇所のせいでチリが狂っただけでなく、ボデイ下側の形状も随分違ってしまっていました。

 
 スッキリ!